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小規模保育園とは
出生率が低下しているのにもかかわらず、依然解消されない待機児童問題。「保活」という言葉が生まれ、仕事を続けながら、安心・安全な環境での保育を望む保護者は、年々増え続けています。
そんな中、新たに「小規模認可保育園」という施設が増えています。国の認可基準をクリアしていることはもちろん、規模の小ささを生かしてアットホームで手厚い保育環境を提供し、心身共に健やかな子供に育てるべく、保護者と保育士で密に連携を取って行こう、という保育園です。
ここでは、小規模認可保育園が生まれた背景や、どんな所なのかを探ってみましょう。
従来型の認可保育園が増えない・・・
一般的な認可保育園は定員が20人以上と決められているうえ、幼児の確保や施設建設などに多大な時間と費用がかかるため、開園までに幾つのもハードルをクリアしなければならず、このことが、待機児童の増加を招いている原因の1つでもありました。
そこで自治体や国は、保育園開園までのハードルを下げ、保育の質を確保したまま増設出来るように、新しい制度の施行を検討しました。
そこで登場した「小規模認可保育園」
2015年度より「子ども・子育て支援法」が施行されました。これは、子どもの保育や子育て支援を総合的に進めよう、という国の新しい仕組みの一環で、「小規模認可保育園」という新しい形態の保育園を増やそう、という取り組みがされました。
小規模認可保育園とは、空いているマンションや一戸建てなどを利用して、0~2歳児を6~19人まで預かる認可保育施設のこと。新たに施設を建設する必要が無いため、半年程度で開園の準備が整えられるので、待機児童が集中している地域にいち早く対応することが出来ます。
認可基準をクリアしているので安心
保育園に入りやすくなっても、保育の質が保たれなければ意味がありません。そこで従来型の認可基準に準じた小規模認可保育園の基準を新たに設け、保育の質を図りました。保育料も従来型の認可保育園と同じ。今まで認可保育園に入れず、保育料が高く保育の質にも不安がある認可外保育園にやむを得ず子どもを預けていた保護者達の救世主となっています。
小規模認可保育園のココが良い!
「連携施設」で3歳児になっても安心
小規模認可保育園では、連携施設が設定されています。小規模認可保育園は0~2歳児が対象なので、3歳児になったら他の保育施設に移らなければなりません。そんな時でもスムーズに移ることが出来るように配慮し、保護者や児童たちのストレスを軽減しよう、という取り組みがされています。
保護者は新たに保活をする必要が無いため、仕事への影響が少なくて済みますし、児童達にとっても、今まで一緒だったお友達と同じ施設に通う可能性が高く、コミュニティが保たれることが期待されます。
アットホームで家庭的
少人数の良さは、何と言っても保育士の目が児童一人一人に行きわたりやすいこと。その分手厚く接することが出来、信頼関係が強まる、というメリットがあります。
0~2歳児に必要なのは、社会性やコミュニケーション能力よりも、大人から受ける大きな愛情やスキンシップであることは言うまでもありません。保護者は、子どもと接する時間が少ないことが情緒面の発達に悪影響を及ぼさないか、日々不安を感じています。そんな保護者の不安を解消してくれるのが、小規模認可保育園なのです。
デメリットも考慮しよう
集団の刺激が少ない
大規模な保育園は異年齢の児童が多く、たくさんのお友達や保育士に囲まれて色々な刺激を受けます。お兄さんやお姉さんが一緒に遊んでくれたり、喧嘩の仲裁に子ども達自身が関わったりもします。また園庭が併設されている施設が多く、安心して外遊びが出来ます。
行事が盛り上がらない
大規模保育園では、季節ごとのイベントや運動会が開かれ、保護者・児童達・保育士と一緒に盛り上がります。一方、小規模な保育園ではこぢんまりと楽しみます。